文献詳細
文献概要
試論
思春期・青年期の問題行動に関する1考察—いわゆる登校拒否,自殺,いじめ,暴力などの関連について
著者: 宮本洋1
所属機関: 1つくば病院
ページ範囲:P.913 - P.918
文献購入ページに移動 近年,無差別殺人,バスジャック事件,通り魔的暴力事件など思春期・青年期の病理がとりざたされる事件が多発している。これらの事件の被疑者となった少年たちの背景は,我々が日常の臨床場面で接している,不登校やひきこもり,非行,あるいは突発性暴力などの問題行動を抱える少年たちとよく似ている。
これらの問題行動と報道されている事件との間には,共通の社会病理が存在するように見える。かつて吹き荒れ,現在もまた再燃の兆しの見えている校内暴力,そして,いじめや自殺など,学校場面を中心として次々と生じてきた一連の問題とも何らかの関連が推定された。
これらの問題行動と報道されている事件との間には,共通の社会病理が存在するように見える。かつて吹き荒れ,現在もまた再燃の兆しの見えている校内暴力,そして,いじめや自殺など,学校場面を中心として次々と生じてきた一連の問題とも何らかの関連が推定された。
掲載誌情報