icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学44巻8号

2002年08月発行

文献概要

試論

思春期・青年期の問題行動に関する1考察—いわゆる登校拒否,自殺,いじめ,暴力などの関連について

著者: 宮本洋1

所属機関: 1つくば病院

ページ範囲:P.913 - P.918

文献購入ページに移動
 近年,無差別殺人,バスジャック事件,通り魔的暴力事件など思春期・青年期の病理がとりざたされる事件が多発している。これらの事件の被疑者となった少年たちの背景は,我々が日常の臨床場面で接している,不登校やひきこもり,非行,あるいは突発性暴力などの問題行動を抱える少年たちとよく似ている。
 これらの問題行動と報道されている事件との間には,共通の社会病理が存在するように見える。かつて吹き荒れ,現在もまた再燃の兆しの見えている校内暴力,そして,いじめや自殺など,学校場面を中心として次々と生じてきた一連の問題とも何らかの関連が推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?