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短報
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近年,パニック障害(以下PD)患者のストレスへの対処(以下coping)に関する報告が増えつつある2~4,13)。それらの多くはある1時点で評価したcopingから考察を進める形のいわばcopingの横断的研究であり,その経時的な変化に注目した縦断的研究はほとんど行われていない。そこで今回筆者は,健常被験者群にcoping調査を行い,2年後に電話による追跡調査を行った。その中でPDを発症した症例に対して同じ方法によるcopingの再調査を行い,PD発症の前後にcopingがどのように変化したかという,prospectiveな調査を試みた。これにより若干の知見が得られたためここに報告する。
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