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短報
Perospironeとtandospironeの併用投与が奏効した3例
著者: 山本健治1 原田研一1 吉川憲人1 鎌田隼輔1
所属機関: 1名寄市立総合病院神経精神科
ページ範囲:P.81 - P.83
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〈症例1〉 36歳,女性。
診断 双極性障害。
既往歴・家族歴 特記すべきことなし。
病歴・経過 元来真面目でおとなしい性格であった。X-12年(24歳時),不眠,多弁,過活動,爽快気分,易刺激的,誇大的などの躁状態で発症し,他院での数回の入院を含め治療を継続していた。X年5月(36歳時),突然,それまでの家事手伝いからさまざまなアルバイトを探すようになり,同年6月,遠隔地での昆布加工のアルバイトに単身で出かけた。アルバイト開始時から不眠を呈し,些細なことで同僚に暴言を吐き,雇用主の車を無断で乗り回し単独事故を起こした。全く反省する様子もなく周囲への暴言・暴力が続くため,まもなく当科初診となった。
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