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文献詳細

雑誌文献

精神医学45巻1号

2003年01月発行

文献概要

私のカルテから

塩酸ドネペジルにより被害妄想が軽快したアルツハイマー型老年痴呆の1症例

著者: 谷川真道1 城間清剛1 古謝淳1 田村芳記1 宮里好一1

所属機関: 1宮里病院

ページ範囲:P.84 - P.86

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 アルツハイマー型老年痴呆(Senile Dementia of the Alzheimer's type;SDAT)において認知障害のほかに,さまざまな精神症状や徘徊などの症状が出現することは知られている。

 今回,我々はrisperidone(RIS)にdonepezil hydrochloride(アリセプト®)を併用したところ,徘徊,物盗られ妄想,不穏などのbehavioral andpsychological symptoms of dementia (BPSD)が改善したSDATの1例を経験したのでここに報告する。

症例

 72歳,女性。

 既往歴 肥大型心筋症を認め,Ca拮抗薬(塩酸ベラパミル)や抗不整脈薬(ジソピラミド)などの循環器薬による治療を受けている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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