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文献詳細

雑誌文献

精神医学45巻10号

2003年10月発行

文献概要

特集 新医師臨床研修制度における精神科研修はどうあるべきか

小規模単科精神科病院での教育・研修は可能か

著者: 舟橋利彦1

所属機関: 1仁大病院

ページ範囲:P.1075 - P.1077

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 今回の法改正の主旨は,『全人的な診療能力の修得』である。すなわち,今までなされてきた研修医制度では,その点が欠落していたことが見直された。しかしながら,新医師臨床研修において医師としての基本となる全人的な医療の提供が重視されるようになったものの,何をもって全人的医療とするかの具体案は未だ出されていない。ここで,現在わが国で行われている精神科医療の現状を踏まえて,精神保健,精神科医療の現場で積むべき内容について私案を述べる。

 医師免許修得後2年間の臨床研修は,専門を決定する前の段階であり,すべての新医師が精神科に対する正しい理解を深め,よりいっそうの興味と関心を示すように行うことが必要と考える。そこには,現在の日本において一般科の医師が精神科に対してどのような認識を持っているのか,精神科医と一般科医師との間にはどのような問題があるかを勘案し,研修を進めるべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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