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文献詳細

雑誌文献

精神医学45巻11号

2003年11月発行

文献概要

研究と報告

うつ病患者の心気症状

著者: 賀古勇輝12 栗田紹子1 櫻井高太郎1 山中啓義1 山田淳13 嶋中昭二1 浅野裕1

所属機関: 1市立室蘭総合病院精神科神経科 2現,北海道大学大学院医学研究神経機能学講座精神医学分野 3現,友愛会恵愛病院

ページ範囲:P.1205 - P.1212

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抄録

 うつ病患者において,心気症状を伴う症例とそれ以外の症例とを比較し,ハミルトンうつ病評価尺度(Hamilton Rating Scale for Depression;HRSD)を用いて,主にその一年転帰について調査した。対象は,1998年4月から2000年3月までの2年間に当科外来を初診した患者の中で,ICD-10のF32うつ病エピソードのクライテリアを満たし,1年間治療継続された患者,または経過良好で治療終了した患者の計56例。心気群17例と非心気群39例に分け,初診時と調査終了時(1年後もしくは治療終了時)の状態をHRSDで評価した。心気群は非心気群と比較して一年転帰が不良であり,それは発症年齢60歳以上でより顕著であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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