icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学45巻11号

2003年11月発行

文献概要

短報

持続性部分てんかん症例における脳磁図およびFlumazenil PETの検討

著者: 田中尚朗1 出店正隆1 武田洋司1 志賀哲2 鎌田恭輔3

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科神経機能学講座精神医学分野 2北海道大学大学院医学研究科病態情報学講座核医学分野 3市立千歳市民病院脳神経外科

ページ範囲:P.1219 - P.1221

文献購入ページに移動
はじめに

 持続性部分てんかん(epilepsia partialis continua;EPC)は,顔面や上下肢などに限局したけいれんが,数秒間隔で反復性,持続性に出現する疾患である。近年,EPCの診断における脳磁図の応用がすすめられており,てんかん性棘波の電流源推定が行われている5,6)。また,C-11 flumazenil を用いたpositron emission tomography,すなわちflumazenil PETは,脳内ベンゾジアゼピンレセプターの分布を反映する画像検査であり,症候性局在関連てんかんの診断に有用であると言われている3,4)。今回,我々はEPC症例において脳磁図およびflumazenil PETを施行し,両者をMRIに重ね合わせて所見を検討し,興味深い知見を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?