icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学45巻11号

2003年11月発行

文献概要

短報

塩酸ドネペジルが有効であった脳血管性痴呆の2症例

著者: 木村武実1 寺岡和廣2 石塚公子1

所属機関: 1熊本大学医学部神経精神医学講座 2熊本中央病院精神科

ページ範囲:P.1223 - P.1226

文献購入ページに移動
はじめに

 塩酸ドネペジルはアルツハイマー病(Alzheimer's disease;AD)の治療薬として開発され,痴呆進行の抑制,Quality of LifeやActivities of Daily Livingの改善に効果を認め5),本邦でもこの効果が確認されている1)。一方,塩酸ドネペジルでの脳血管性痴呆(vascular dementia;VD)の有効性も報告されているが2),本邦ではその有効性は明らかにされていない。我々は,VD患者2例に塩酸ドネペジルを投与し,著明な改善を認めたので,若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?