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研究と報告
大学と短大の女子学生を対象とした過去20年間における摂食障害の実態の推移
著者: 中井義勝1 佐藤益子2 田村和子3 杉浦まり子4 林純子4
所属機関: 1京都大学医学部保健学科 2京都女子大学児童学科 3池坊短期大学 4華頂短期大学
ページ範囲:P.1319 - P.1322
文献購入ページに移動大学と短大の女子学生を対象に,1982年,1992年,2002年に身体的背景,体重や体型に関する自己意識,食行動を調査し,摂食障害の実態を推定した。体格指数が18.5kg/m2以下(低BMI群),18.5~25.0kg/m2,25.0kg/m2以上に分けて解析した。低BMI群が,2002年は17.7%で1982年,1992年に比し多かった。低BMI群で自己の体重が多いとする割合は2002年で増加し,理想体重は1982年,1992年に比し,2002年は43.0kgと有意に少なかった。病的な食事制限は2002年に有意に増加していた。摂食障害の推定頻度は2002年までの20年間で増加していた。やせ志向と低BMIにもかかわらず行われる,さらなる食事制限がその一因であることが明らかとなった。
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