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短報
Milnacipranとドパミン作動薬cabergolineの併用が著効した大うつ病の1例
著者: 内藤信吾1 樋口久2 清水徹男1 井上猛3 小山司3
所属機関: 1秋田大学医学部精神科教室 2市立大曲病院 3北海道大学大学院医学研究科神経機能学講座精神医学分野
ページ範囲:P.1329 - P.1332
文献購入ページに移動抗うつ薬に治療抵抗性のうつ病に対する薬物療法として,lithiumや甲状腺ホルモンを抗うつ薬と併用するいわゆるaugmentation-therapyが試みられ,かなりの患者において効果があることは広く知られてきている。さらに,最近ではドパミン(DA)受容体作動薬であるbromocriptineやpergolideを三環系・四環系抗うつ薬と併用するという新しい取り組みも行われ,うつ症状の改善に効果があることが報告されている1)。今回我々は,SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)であるmilnacipranに治療抵抗性を示した大うつ病患者に対し,DA作動薬であるcabergolineを併用投与したところ,うつ症状,特に意欲低下が著明に改善した症例を経験した。若干の考察を加えて症例提示したい。
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