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文献詳細

雑誌文献

精神医学45巻12号

2003年12月発行

短報

Donepezilが有効であった高齢発症で軽度の認知機能低下を伴う双極Ⅰ型障害の1例

著者: 三浦至1 竹内賢1 上野卓弥1 橋本幹雄1 丹羽真一1

所属機関: 1福島県立医科大学医学部神経精神科学講座

ページ範囲:P.1333 - P.1335

文献概要

はじめに

 Donepezilは可逆的なアセチルコリン(Ach)エステラーゼ阻害剤であり,Ach作動薬として現在アルツハイマー型老年痴呆(Senile Dementia of the Alzheimer's type;SDAT)の治療に多く使用されている。一方,気分障害は主としてセロトニン系,ノルアドレナリン系の関与が想定され2),Ach系の関与を指摘されることは少ない。今回我々はdonepezilが奏効した双極Ⅰ型障害の1例を経験した。本症例はうつ状態に対する治療戦略を深める一助ともなりうると考えられるので報告する。なお,本症例にdonepezilを用いることについては,患者とその家族に説明のうえ同意を得た。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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