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研究と報告
精神科作業所における摂食障害のソーシャルスキル―統合失調症との比較
著者: 鈴木健二1 武田綾1 白倉克之1 吉野相英2
所属機関: 1国立療養所久里浜病院 2防衛医科大学精神科
ページ範囲:P.145 - P.151
文献購入ページに移動この研究は,摂食障害のリハビリテーションの必要性を明らかにする目的で,摂食障害のソーシャルスキルを統合失調症と比較したものである。対象は精神科作業所に通所している摂食障害28名,統合失調症54名の患者であった。2つの群のソーシャルスキルの評価スケールとして,本人の自己評価はKikuchi's Social Skill Scale-18 (KISS-18),指導員からの評価は精神障害者社会生活評価尺度とLife Skills Profile (LSP)を使用した。結果として,作業所場面で見る摂食障害のソーシャルスキルは統合失調症とほぼ同じレベルかやや低かった。摂食障害の回復にはソーシャルスキルの向上が必要であり,摂食障害のリハビリテーションの必要性が示唆された。
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