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文献詳細

雑誌文献

精神医学45巻3号

2003年03月発行

特集 ひきこもりの病理と診断・治療

資料

「ひきこもり」ガイドラインの基本的な態度

著者: 伊藤順一郎1

所属機関: 1国立精神・神経センター精神保健研究所

ページ範囲:P.293 - P.297

文献概要

作成までの経緯

 2000年前後に西鉄バスジャック事件など思春期青年期にある者たちの,センセーショナルな事件があいついで報道された。なかでも加害者の一部が学校社会への不適応を呈し,自宅中心の生活をしていたことから「ひきこもり」がひとつのキーワードとして取り上げられるようになった。また,従来から,「ひきこもり」への対策として,入院中心の精神医療ではなかなか効果的なかかわりができないことが指摘されていたこともあり,思春期・青年期のケースに対する精神保健対策がクローズアップされた。

 「地域精神保健活動における介入のあり方に関する研究」班は,このような背景の中で組織された。研究班は主任のほか,3人の分担研究者,11人の研究協力者により構成された。分担研究者には精神保健に関する法的問題の専門家,PTSDの専門家,地域精神保健の専門家を有し,また,研究協力者には家族療法家,力動的精神療法家,フリースペースの主催者や思春期事例のサポートを行っている実践家など多様な人々が関与した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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