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文献詳細

雑誌文献

精神医学45巻4号

2003年04月発行

文献概要

特集 新医師臨床研修制度の課題―求められる医師像と精神科卒後教育の役割

新医師臨床研修における精神科病院の果たす役割

著者: 関健1 水木泰2

所属機関: 1城西病院 2下関病院

ページ範囲:P.377 - P.382

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はじめに

 新医師臨床研修制度が法制化され,2004年度より始まることとなった。これにより毎年8,000人に上る新卒の医師が,1年次に内科・外科・救急医療を研修し,2年次に小児科・産婦人科・精神科・地域保健医療を研修する。精神科が必修科目に取り入れられるに至った経緯は,すでに述べたところである8)が,必修化に伴って新医師の研修を受け入れる精神医療を担当する我々としても,研修を実効あるものとするために大きな責任を負うことになる。現在わが国の精神医療を担う団体で構成される精神科七者懇談会としては,1999年11月より精神科卒後研修問題委員会を立ち上げ,この問題に取り組んできたところであったが,必修化が決定されたことにより,①研修システム,②プログラム,③指導医養成などにつき具体化作業に取り組むことになった。その最初の取り組みとして,「新医師臨床研修に関するシンポジウム」を2002年10月20日に開催した。その折の発表を踏まえ,この稿では,当該研修においてどんな役割を果たすことができるのか,精神科病院の立場から述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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