icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学45巻4号

2003年04月発行

研究と報告

家族の意識調査から見た精神障害者の入院/通院にかかわる要因―精神障害者家族意識調査の結果から(第2報)

著者: 畑哲信1 阿蘇ゆう1 金子元久1

所属機関: 1福島県精神保健福祉センター

ページ範囲:P.403 - P.412

文献概要

抄録

 精神障害者の入院/通院にかかわる要因を検討するため,福島県精神障害者家族会連合会に所属する精神障害者家族1,573名を対象としてアンケート調査を行った。入院/通院の現状,希望,将来の希望について,共分散分析を行った結果,いずれの場合も生活障害が最も強く関連した。入院/通院の現状についての判別分析では,生活障害得点のカットオフ値は3.10点であった。入院の事前確率を変化させた試算では,生活障害得点が3.26点までの患者を通院で支えることができれば,入院数を10%減少させることができた。入院には,家族が障害について学ぶ行動の少なさも関連し,家族への積極的な教育・支援を行うことが入院数減少のために求められた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら