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文献詳細

雑誌文献

精神医学45巻4号

2003年04月発行

文献概要

短報

オランザピンが著効を示したてんかん性精神病の2症例

著者: 扇谷明1 村井俊哉2

所属機関: 1せんごくクリニック 2京都大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.425 - P.428

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はじめに

 てんかん性精神病は大きくは急性一過性精神病と慢性精神病に分かれる。前者には脳波強制正常化をしばしば伴う交代性精神病と発作後精神病が含まれる。急性一過性精神病については,その治療方法がさまざまに論じられてきたが,慢性精神病に関しては,推奨される治療法について論じられることがなく,良い治療法がないと言えるほどであった。今回,我々はオランザピンが著効を示した2例の慢性てんかん性精神病症例を経験した。これら2症例では,脳波の改善も同時にみられたので報告するとともに,その機序についても論じてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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