文献詳細
短報
文献概要
はじめに
視床は知覚,運動はもとより,記憶,情動,言語など高次機能との関連が報告され,近年では画像診断学の向上とあいまって精神医学,認知神経学などの分野で注目を集めている部位である。脳卒中後の視床損傷による精神障害の報告2~4,6)がなされているほか,最近では統合失調症で視床の構造異常が指摘されている1)。
今回,筆者は左視床出血後に人格変化および体系妄想という特異な症状が出現した症例を経験し,視床と精神症状との関連を考えるうえで貴重と考えられたので報告する。
視床は知覚,運動はもとより,記憶,情動,言語など高次機能との関連が報告され,近年では画像診断学の向上とあいまって精神医学,認知神経学などの分野で注目を集めている部位である。脳卒中後の視床損傷による精神障害の報告2~4,6)がなされているほか,最近では統合失調症で視床の構造異常が指摘されている1)。
今回,筆者は左視床出血後に人格変化および体系妄想という特異な症状が出現した症例を経験し,視床と精神症状との関連を考えるうえで貴重と考えられたので報告する。
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