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文献詳細

雑誌文献

精神医学45巻4号

2003年04月発行

短報

左視床出血後に,人格変化および体系妄想が出現した1症例

著者: 波平智雄1

所属機関: 1杏林大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.429 - P.431

文献概要

はじめに

 視床は知覚,運動はもとより,記憶,情動,言語など高次機能との関連が報告され,近年では画像診断学の向上とあいまって精神医学,認知神経学などの分野で注目を集めている部位である。脳卒中後の視床損傷による精神障害の報告2~4,6)がなされているほか,最近では統合失調症で視床の構造異常が指摘されている1)

 今回,筆者は左視床出血後に人格変化および体系妄想という特異な症状が出現した症例を経験し,視床と精神症状との関連を考えるうえで貴重と考えられたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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