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文献詳細

雑誌文献

精神医学45巻4号

2003年04月発行

「精神医学」への手紙

非定型抗精神病薬と知覚変容発作―原田論文を読んで

著者: 阿部道郎1

所属機関: 1阿部医院

ページ範囲:P.450 - P.450

文献概要

 筆者は,知覚変容発作の病因別の分類を研究中であり,原田氏の論文「Olanzapineにより知覚変容発作を来した統合失調症の1症例」(本誌45:65-68,2003)を大変興味深く,共感を持って拝読した。

 ところで,非定型抗精神病薬(SDA)による知覚変容発作には,原田論文のごとくSDAがpathogenetischに作用するケースのほかに,pathoplastischな役割を果たすものもあると思われる。そこで,筆者は,原田症例と対をなす後者の症例を供覧し,知覚変容発作におけるその病因の多様性と,SDAの登場後,知覚変容発作が,以前にも増し注目に値する現象となったことを認めたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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