文献詳細
巻頭言
文献概要
求められるものに応じて臨床活動を進めてきた。病気や障害を持つ人々が幸せになるために,使えるものは何でも使おうと,一芸に秀でるよりもできるならば武芸百般を目指してきた。診断学と薬物療法だけでは足りないので,精神療法も集団療法も試みた。退院させただけで多くの方々を自殺に追いやってしまった反省から,地域保健にも力を注いだ。リハビリテーション活動は,時宜を得て思いきり実践させていただいた。ふと気がつくと,いまは福祉系大学で教員をしている。意識の上では,一人の医師が治しても高々100人なのだから,援助の専門家を100人育てれば1万人を助けられる,という構想がある。
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