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研究と報告
神経性食思不振症入院患者の転帰調査
著者: 田中秀樹1 切池信夫2 永田利彦2 陸馨仙2
所属機関: 1浅香山病院精神科 2大阪市立大学大学院医学研究科神経精神医学教室
ページ範囲:P.483 - P.490
文献購入ページに移動入院治療を受け,退院後1年以上経過した神経性食思不振症患者90名の転帰を,Morgan-Russellにより開発されたAverage Outcome Score,General Outcome Categoryを用い評価した。その結果を退院後1年以上3年未満の23例,3年以上5年未満の18例,5年以上の49例に分けて比較し検討した。退院後5年以上経過した49名中27名(55%)は予後良好群,5名(10%)が部分回復群,12名(24%)が予後不良群,5名(10%)が調査時死亡していた。20歳以降の発症,最低BMIの低さが悪い予後と関連していた。これらの結果と欧米の結果を比較して若干の考察を加えた。
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