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特集 統合失調症とは何か―Schizophrenia概念の変遷
特集にあたって―疾患概念,医療,処遇の変化と呼称変更
著者: 佐藤光源1
所属機関: 1東北福祉大学大学院精神医学講座
ページ範囲:P.572 - P.574
文献購入ページに移動今回の病名変更は,1993年に全国精神障害者家族会連合会(全家連)がJSPNに提出した要望がそのきっかけになった。「精神が分裂する病気」という語感があまりにも人格否定的で,本人に告げにくいから変えてほしいというものであったが,精神科医の側にも,精神分裂病という病名を患者に告げにくく,休職や休学などの診断書や各種証明書に精神分裂病と書きにくい事情があった。それは精神分裂病という病名にスティグマがあり,この病名を診断書や証明書に書くと患者や家族が社会的不利を受ける可能性があることを精神科医自身が知っていたからである。
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