文献詳細
書評
文献概要
何年か前に,何かの研究会か学会で編著者の土井永史氏が,疼痛障害に電気けいれん療法(以下ECT)が有効であることを報告していたのをはじめて聞いて私はいささか驚いた。土井氏は精神科救急と無けいれん性ECTでは知らない人はいない第一人者である。最近は,身体疾患の合併ケースを興味深い言葉で類型化していることでもよく知られている。
疼痛障害にECTが有効であるということは,土井氏のオリジナルと思っていたが,本書によればその歴史は長いという。しかし,系統的にまとめて報告しているのは,やはり土井氏が最初と思ってよさそうである。本書はそこに到達していくのかと思って読み始めたら,そうでもないらしい。心因性疼痛全体をわかりやすく記した教科書のような感じがある。
疼痛障害にECTが有効であるということは,土井氏のオリジナルと思っていたが,本書によればその歴史は長いという。しかし,系統的にまとめて報告しているのは,やはり土井氏が最初と思ってよさそうである。本書はそこに到達していくのかと思って読み始めたら,そうでもないらしい。心因性疼痛全体をわかりやすく記した教科書のような感じがある。
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