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文献詳細

雑誌文献

精神医学45巻6号

2003年06月発行

書評

―土井永史著―心因性疼痛の診断と治療―痛み行動の理解のために フリーアクセス

著者: 保坂隆1

所属機関: 1東海大学医学部精神科

ページ範囲:P.672 - P.673

文献概要

 何年か前に,何かの研究会か学会で編著者の土井永史氏が,疼痛障害に電気けいれん療法(以下ECT)が有効であることを報告していたのをはじめて聞いて私はいささか驚いた。土井氏は精神科救急と無けいれん性ECTでは知らない人はいない第一人者である。最近は,身体疾患の合併ケースを興味深い言葉で類型化していることでもよく知られている。

 疼痛障害にECTが有効であるということは,土井氏のオリジナルと思っていたが,本書によればその歴史は長いという。しかし,系統的にまとめて報告しているのは,やはり土井氏が最初と思ってよさそうである。本書はそこに到達していくのかと思って読み始めたら,そうでもないらしい。心因性疼痛全体をわかりやすく記した教科書のような感じがある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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