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書評
―中村重信著―痴呆疾患の治療ガイドライン
著者: 山内俊雄1
所属機関: 1埼玉医科大学神経精神科
ページ範囲:P.789 - P.789
文献購入ページに移動 痴呆に関する書物は専門書,一般書を問わず,数多く出版されているが,「痴呆の治療ガイドライン」と銘打った書物は,わが国ではこれが初めてかと思われる。それも日本神経学会が中心になって,日本精神神経学会,日本老年精神医学会,日本痴呆学会が協力して作成したもので,このガイドラインの持つ公的な意味も高い。しかも,米国精神医学会(APA)や北米の神経学会が出している痴呆ガイドラインと異なり,わが国の事情に合わせてのガイドラインの意味は大きい。
一般に,痴呆の治療は効果判定が難しく,薬物効果にしても,そのほかの治療方法でも,果たして有効かどうかがわかりにくいところがあるが,このガイドラインではこれまでの治療成績を分析し,それに基づいて,推奨すべき治療のガイドラインを策定しているのが大きな特徴である。
一般に,痴呆の治療は効果判定が難しく,薬物効果にしても,そのほかの治療方法でも,果たして有効かどうかがわかりにくいところがあるが,このガイドラインではこれまでの治療成績を分析し,それに基づいて,推奨すべき治療のガイドラインを策定しているのが大きな特徴である。
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