文献詳細
文献概要
シンポジウム 痴呆症とパーキンソン病研究の新展開―原因分子の発見をてがかりとして
パーキンソン病とレビー小体型痴呆―その歴史と臨床病理
著者: 小阪憲司12
所属機関: 1横浜市立大学医学部精神医学教室 2現,福祉村病院
ページ範囲:P.849 - P.854
文献購入ページに移動筆者24)は1984年に多数のレビー小体が脳幹のほかに大脳皮質や扁桃核にも出現し,痴呆やパーキンソン症状を主症状とする「びまん性レビー小体病diffuse Lewy body disease (DLBD)」を提唱したが,1996年になって,それを基にレビー小体型痴呆dementia with Lewy bodies (DLB)の概念が提唱され27),これがアルツハイマー型痴呆(ATD)に次いで2番目に頻度の高い痴呆性疾患であることが明らかにされ,レビー小体型痴呆が国際的に注目されるようになった。そこで,ここではパーキンソン病とレビー小体型痴呆の歴史的な事項を中心に紹介することにする。
掲載誌情報