icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学45巻8号

2003年08月発行

文献概要

シンポジウム 痴呆症とパーキンソン病研究の新展開―原因分子の発見をてがかりとして

パーキンソン病とレビー小体型痴呆―その歴史と臨床病理

著者: 小阪憲司12

所属機関: 1横浜市立大学医学部精神医学教室 2現,福祉村病院

ページ範囲:P.849 - P.854

文献購入ページに移動
はじめに

 筆者24)は1984年に多数のレビー小体が脳幹のほかに大脳皮質や扁桃核にも出現し,痴呆やパーキンソン症状を主症状とする「びまん性レビー小体病diffuse Lewy body disease (DLBD)」を提唱したが,1996年になって,それを基にレビー小体型痴呆dementia with Lewy bodies (DLB)の概念が提唱され27),これがアルツハイマー型痴呆(ATD)に次いで2番目に頻度の高い痴呆性疾患であることが明らかにされ,レビー小体型痴呆が国際的に注目されるようになった。そこで,ここではパーキンソン病とレビー小体型痴呆の歴史的な事項を中心に紹介することにする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?