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肺塞栓を合併したうつ病に電気けいれん療法が有効であった1例
著者: 加藤幸恵12 野田寿恵12 坂本英史1 菅原重忠3 秋山剛1
所属機関: 1NTT東日本関東病院精神神経科 2現,健康事業総合財団東京顕微鏡院 3NTT東日本関東病院循環器内科
ページ範囲:P.999 - P.1001
文献購入ページに移動精神科電気けいれん療法は,自殺企図などの緊急的処置が必要な状態,薬物抵抗性のうつ病に対して適応が検討されている。近年では,総合病院精神科を中心に告知同意を得たうえで,全身麻酔下で施行されている(modified electroconvulsive therapy;以下mECT)。mECT注)は,従来の有けいれん通電療法に比べると安全性が向上したが,心臓血管系への危険には十分に注意を払い施行する必要がある。
うつ病の入院加療中に肺塞栓症を合併し,肺塞栓の治療後もうつ状態が遷延し自殺企図に至った症例を経験した。身体的リスクを循環器内科医と十分に検討したうえで,家族からの告知同意を得てmECTを施行した。その結果が良好であったので報告する。
なお,本発表については,患者本人の了解を得ている。
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