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雑誌詳細

文献概要

特集 臨床心理技術者の国家資格化についての主張

臨床心理士の仕事と国家資格化への願い

著者: 片岡玲子1

所属機関: 1東京臨床心理士会

ページ範囲:P.11 - P.14

臨床心理士の資格と仕事

 「臨床心理士」の認定資格が誕生したのは1989年のことです。その前年,日本心理臨床学会が母体となり,19の関連学会が集まって心理職の資格認定を目的とする「日本臨床心理士資格認定協会」が発足し,1990年には文部省(当時)の認可による財団法人となりました。それから15年余,最近では,テレビドラマにも登場するなど,世間的には少しずつ認められてきたようです。2003年4月には認定された人数が1万名を超えました。

 「臨床心理士」になりたい人も多くなり,財団法人日本臨床心理士資格認定協会(以下,資格認定協会という)の指定する条件を備えた大学・大学院には受験生が集まります。「臨床心理士資格」のできるずっと前からさまざまな領域で心理職として働いてきた者としては,少しばかり複雑な思いがすることも事実ですが,「こころの時代」といわれる状況の中で,人々が多様な形の心のケアや,カウンセリングにニーズと関心を持っているということなのでしょう。

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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