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レビー小体型痴呆に伴う幻覚・妄想に修正電気けいれん療法が奏効した1例
著者: 藤原広臨1 本田稔1 伊藤耕一1 小山司1
所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科神経機能学講座精神医学分野
ページ範囲:P.77 - P.79
文献購入ページに移動従来,痴呆の症状としては主として中核症状である記銘力障害,見当識障害,判断力障害,抽象思考障害などの認知機能障害が重視されてきたが,近年,徘徊,焦燥,幻覚・妄想などの精神,行動面での周辺症状が介護困難を来す症状として注目されるようになり,痴呆の行動と心理面での症状(Behavioral and psychological symptoms of dementia;BPSD)と呼ばれるようになっている2)。今回我々は,レビー小体型痴呆(dementia with Lewy bodies;DLB)に伴う,BPSDとしての幻覚・妄想に修正電気けいれん療法(mECT)が奏効した1例を経験したので報告し,BPSDの治療に関して若干の考察を加える。
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