文献詳細
文献概要
私のカルテから
統合失調症の再燃時におけるrisperidone内用液の頓用使用経験
著者: 和気洋介1 黒田重利1
所属機関: 1岡山大学大学院医歯学総合研究科精神神経病態学教室
ページ範囲:P.97 - P.99
文献購入ページに移動はじめに
統合失調症の再燃時には,haloperidol,levomepromazineの筋肉内投与や,内服中の抗精神病薬増量がしばしば行われている。すでに内服中の抗精神病薬による脳内受容体への結合を考えると,頓用使用による抗精神病薬増量の効果は薬理学的に説明困難であるが,従来精神症状の急性増悪に一定の効果が見られていることもまた事実である。しかし一方で過鎮静や錐体外路症状の出現,さらには結果として引き起こされる高用量,多剤併用療法に対しての問題点も指摘されている。今回我々は統合失調症の再燃時に,risperidone内用液の頓用使用による外来治療を経験した。外来主体となりつつある統合失調症の治療を行う上で示唆に富む症例と考えられたため報告する。
統合失調症の再燃時には,haloperidol,levomepromazineの筋肉内投与や,内服中の抗精神病薬増量がしばしば行われている。すでに内服中の抗精神病薬による脳内受容体への結合を考えると,頓用使用による抗精神病薬増量の効果は薬理学的に説明困難であるが,従来精神症状の急性増悪に一定の効果が見られていることもまた事実である。しかし一方で過鎮静や錐体外路症状の出現,さらには結果として引き起こされる高用量,多剤併用療法に対しての問題点も指摘されている。今回我々は統合失調症の再燃時に,risperidone内用液の頓用使用による外来治療を経験した。外来主体となりつつある統合失調症の治療を行う上で示唆に富む症例と考えられたため報告する。
掲載誌情報