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特集 精神科医療における介護保険制度
介護保険における痴呆の重症度判定の問題点
著者: 今井幸充1
所属機関: 1日本社会事業大学大学院福祉マネジメント研究科
ページ範囲:P.1041 - P.1049
文献購入ページに移動はじめに
介護保険制度が施行されてから2004年4月で5年目に入り,要介護高齢者の認定作業や種々の介護支援サービスの運営に多くの問題を抱えながらも順調に行われてきたといっても良い。要介護認定者数も2000年4月で218万人であったのが2003年3月には344万5千人に増加し,介護保険制度が着実に社会保障制度として根付きつつある。その一方で,厚生労働省が2003年6月に発表した「2015年の高齢者介護」では,急速に増加する痴呆性高齢者の対応に対して「新しいケアモデルの確立」として痴呆性高齢者のケアの確立とその普遍化を掲げている。このように介護保険制度の動向としては,痴呆性高齢者へのケア環境の整備が大きな課題であり,その中でも痴呆に対する精神科医療の果たす役割は大きい。
ここでは,痴呆性高齢者が介護保険サービスを受けるために必要な要介護認定における痴呆の重症度判定について述べる。
介護保険制度が施行されてから2004年4月で5年目に入り,要介護高齢者の認定作業や種々の介護支援サービスの運営に多くの問題を抱えながらも順調に行われてきたといっても良い。要介護認定者数も2000年4月で218万人であったのが2003年3月には344万5千人に増加し,介護保険制度が着実に社会保障制度として根付きつつある。その一方で,厚生労働省が2003年6月に発表した「2015年の高齢者介護」では,急速に増加する痴呆性高齢者の対応に対して「新しいケアモデルの確立」として痴呆性高齢者のケアの確立とその普遍化を掲げている。このように介護保険制度の動向としては,痴呆性高齢者へのケア環境の整備が大きな課題であり,その中でも痴呆に対する精神科医療の果たす役割は大きい。
ここでは,痴呆性高齢者が介護保険サービスを受けるために必要な要介護認定における痴呆の重症度判定について述べる。
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