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研究と報告
大学病院における精神科急性期入院医療のクリニカルパスの現状
著者: 高橋恵1 福田真道1 宮岡等1
所属機関: 1北里大学医学部精神科
ページ範囲:P.1169 - P.1176
文献購入ページに移動都道府県精神科救急システムに関与している9大学病院における精神科急性期入院医療の治療とケアの現状を調査した。これらの施設の共通特徴として閉鎖病棟を有し,複数の隔離室または個室を有していた。すでに何らかの既存パスを持つ施設は6施設に上り,共通パスが2施設,大うつ病パスが3施設,統合失調症パスが2施設,隔離室使用パスが1施設で使用されていた。期間はうつ病,統合失調症ともに4~12週であり,提供される検査や治療自体に大きな差異は認められなかった。しかし,薬物療法以外のリハビリテーション療法などは提供状況に差が大きかった。精神科という診療科の特性上,ある程度の自由度の許されるパスが適切と思われた。
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