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文献詳細

雑誌文献

精神医学46巻11号

2004年11月発行

研究と報告

特定不能の摂食障害に関する研究

著者: 中井義勝1

所属機関: 1京都大学医学部保健学科

ページ範囲:P.1177 - P.1182

文献概要

抄録

 特定不能の摂食障害(EDNOS)が,特定の摂食障害,すなわち神経性食欲不振症(AN)や神経性大食症(BN)と心理特性に相違があるか否かを3種類の自記式調査用紙(EAT,BITE,EDI)を用いて検討した。ANの亜型とそれらの不全型の間にEAT,BITE,EDIおよびEDIの8つの評価尺度はいずれのスコアも有意差がなかった。一方,BNについては,排出型(BNP)とその不全型(pBNP)の間で,EAT,BITE,EDIおよびEDIのむちゃ食いと完璧主義の評価尺度でスコアに有意差があった。したがって,特定の摂食障害の診断基準を緩くして,EDNOSをなくすには,さらなる検討を要する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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