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「第1回うつ病学会」印象記
著者: 広瀬徹也1
所属機関: 1財団法人神経研究所清和病院
ページ範囲:P.1240 - P.1241
文献購入ページに移動これはとりもなおさず,うつ病が増えて(3年前の1.6倍で,これまでにうつ病を経験した人は約15人に1人といわれる)社会的にも大きな問題になっていることを意味しており,学会関係者は彼らの期待に応える責務の大きさを厳粛に受け止める必要があろう。別な見方をすれば,学会の発足がもっと前であってよかったことにもなるが,世界的にみても気分障害の国際学会(ISAD)が2年前に発足したばかりであるので,わが国が今年であったのはむしろ早いほうであったといえそうである。メインテーマの「うつ病─治す力と支える力」が示すように,ユーザー,家族を視野に入れた本学会の設立は,前述の国際学会にはないもので,先進的ですらある。
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