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研究と報告
中学生,高校生,大学生を対象とした身体像と食行動および摂食障害の実態調査
著者: 中井義勝1 佐藤益子2 田村和子3 杉浦まり子4 林純子4
所属機関: 1京都大学医学部保健学科 2京都女子大学児童学科 3池坊短期大学 4華頂短期大学
ページ範囲:P.1269 - P.1273
文献購入ページに移動京都府下の中学生,高校生,大学生を対象に,身体的背景,体重や体型に関する自己意識,食行動および摂食障害の実態を調査した。
女子学生の1/3~1/2,男子学生の1/5に食行動の異常がみられた。やせすぎ(体格指数が18.5kg/m2以下)なのにやせ願望を有する人の割合は,男子学生では10%以下だが,女子学生では40~50%であった。
DSM-Ⅳの診断基準に従って推定した摂食障害の頻度は,女子中学生で神経性無食欲症(AN)が0.5%,神経性大食症(BN)が0.3%,女子高校生でANが0.2%,BNが2.2%,男子高校生でANが0.0%,BNが0.3%,女子大学生でANが0.4%,BNが2.2%であった。
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