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短報
同胞結婚にて,二世代にわたって統合失調症を発症した同胞の1例
著者: 今村文美1 荒木一方1 美濃部欣平1
所属機関: 1福井記念病院
ページ範囲:P.1339 - P.1342
文献購入ページに移動はじめに
統合失調症が家族性に発症することがあるのは従来から知られており,最近では臨床遺伝学的にも分子遺伝学的にも多くの研究が発表されている。今回,真の同胞結婚にて,これまで統合失調症の遺伝歴がなかった家系に,二世代にわたって統合失調症が発症した症例に関して考察してみた。しかし,近親結婚と統合失調症の関係について記した文献は少なく,現在の統合失調症の遺伝・環境負因で研究発表されていることと,この症例から考えられる仮説,表現発現効果,同胞間の表現型の類似点など,さまざまな文献を参考にしながら若干の考察を記した。(注:各症例の症状をまとめるため,病歴中の症状記述に番号を付した)
統合失調症が家族性に発症することがあるのは従来から知られており,最近では臨床遺伝学的にも分子遺伝学的にも多くの研究が発表されている。今回,真の同胞結婚にて,これまで統合失調症の遺伝歴がなかった家系に,二世代にわたって統合失調症が発症した症例に関して考察してみた。しかし,近親結婚と統合失調症の関係について記した文献は少なく,現在の統合失調症の遺伝・環境負因で研究発表されていることと,この症例から考えられる仮説,表現発現効果,同胞間の表現型の類似点など,さまざまな文献を参考にしながら若干の考察を記した。(注:各症例の症状をまとめるため,病歴中の症状記述に番号を付した)
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