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文献詳細

雑誌文献

精神医学46巻12号

2004年12月発行

文献概要

私のカルテから

ClomipramineとFluvoxamineの併用投与により強迫症状が改善した1例―薬物動態学的考察

著者: 高尾哲也1 太刀川弘和1 朝田隆1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系精神医学

ページ範囲:P.1343 - P.1344

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 強迫性障害(OCD)の治療にはセロトニン再取り込み阻害薬(SSRIs)や三環系抗うつ薬(TCA)が有効である3)とされ,これらの単剤投与が一般的であるが,SSRIs,TCA両者の併用についても欧米では著効が得られたという報告がある2,6,8)。今回我々はClomipramine(CMI)とFluvoxamine(FLUV)の併用投与により著効を得たOCDの症例を経験した。わが国で積極的にOCDに対して両者を併用した例の報告はまれであるため,薬物動態学的観点から報告する。

 症例

 〈症例〉 64歳,男性。農業従事者。

 家族・遺伝歴 なし。

 病前性格 几帳面,真面目な性格。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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