icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学46巻2号

2004年02月発行

短報

電気けいれん療法施行後に肺梗塞を呈した統合失調症の1例

著者: 賀古勇輝12 栗田紹子1 櫻井高太郎1 山中啓義1 山田淳13 嶋中昭二1 浅野裕1

所属機関: 1市立室蘭総合病院精神科神経科 2現,北海道大学大学院医学研究科神経機能学講座精神医学分野 3現,友愛会恵愛病院

ページ範囲:P.195 - P.198

文献概要

はじめに

 肺梗塞は臨床症状や血液生化学検査に特異的なものがないことから診断の困難な疾患の1つとされている3)。また,精神疾患と肺梗塞の関連も指摘されており,誘因として向精神薬の服用2,5,7,8)や身体拘束1),昏迷状態4)による血流の停滞などが挙げられている。今回我々は,幻覚妄想状態,亜昏迷状態のため身体拘束を要し,薬物療法では速やかな改善が得られず,電気けいれん療法(ECT)施行後に肺梗塞を呈した統合失調症の1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら