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右側脳室前角の奇形を伴った統合失調症の1例
著者: 切原賢治13 笠井清登1 沖本啓治1 山末英典1 松尾幸治1 綱島浩一1 山田晴耕2 阿部修2 加藤進昌1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院精神神経科 2東京大学医学部附属病院放射線科 3現,国立精神・神経センター武蔵病院精神科
ページ範囲:P.203 - P.205
文献購入ページに移動統合失調症の病因として,周産期における神経発達障害仮説が提唱されている6)。その脳構造上の根拠として,統合失調症において透明中核腔の残存が健常者に比べて有意に高頻度である4)ことなどが報告されている。筆者らは頭部MRI上,右側脳室前角の高度な狭小化を伴った統合失調症の36歳男性例を経験した。統合失調症において脳室の高度狭小化・閉塞という奇形を伴う例は文献上報告がなく,ここに報告する。
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