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文献詳細

雑誌文献

精神医学46巻3号

2004年03月発行

文献概要

研究と報告

摂食障害患者を対象とする対処可能感覚尺度の開発

著者: 槇野葉月12 馬場安希2 小林清香3 内田優子4 伊藤順一郎2

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野 2国立精神・神経センター精神保健研究所社会復帰相談部 3東京女子医科大学病院精神神経科・心身医療科 4㈱オモイガネ

ページ範囲:P.249 - P.255

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抄録

 【目的】摂食障害患者に対しては,生物・心理・社会的なアプローチを通じて,食行動だけでなく障害に伴うさまざまな困難へ対処できるような援助が重要である。そこで介入効果が検討できるような摂食障害患者の対処可能感覚を把握する尺度を開発した。【対象】摂食障害患者66名およびコントロール群218名。【方法】既存の統合失調症者の家族を対象としたコーピングアビリティ尺度をもとに,他の尺度を参考にしつつ17項目の尺度を選定し,因子分析によって尺度を作成した。その後信頼性・妥当性の検討を加えた。【結論】信頼性,妥当性のある3因子12項目からなる対処可能感覚尺度を作成した。本尺度を用いた治療戦略の有効性も示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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