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研究と報告
レビー小体型痴呆に伴う精神症状に少量のQuetiapineおよびDonepezilが有効であった1例
著者: 挾間玄以1 楠見公義2
所属機関: 1鳥取大学医学部統合内科医学講座精神行動医学分野 2鳥取大学医学部附属脳幹性疾患研究施設脳神経内科部門
ページ範囲:P.265 - P.270
文献購入ページに移動症例は72歳,女性。抑うつ気分や精神運動制止などうつ病類似の症状で発症。症状は抗うつ薬で一時軽快するも再燃し抑うつ状態が遷延化した。その後,パーキンソニズム,認知機能低下が認められ,拒絶症や認知機能の変動も顕在化した。quetiapine少量投与(50mg/日)により,これらの症状の部分的改善が得られた。同薬の増量はパーキンソニズム増悪のため困難であり,donepezilの少量(0.5ないし0.75mg/日)を併用投与したところ拒絶症や認知機能の変動は消失した。quetiapineやdonepezilは少量投与でもDLBの精神症状改善に有効である可能性が示唆された。
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