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雑誌詳細

文献概要

研究と報告

大学生における自傷行為の経験率―自記式質問票による調査

著者: 山口亜希子12 松本俊彦38 近藤智津恵4 小田原俊成3 竹内直樹5 小阪憲司37 澤田元26

所属機関: 1関東学院大学カウンセリング・センター 2横浜市立大学学生部 3横浜市立大学医学部精神医学教室 4横浜市立大学保健管理センター 5横浜市立大学医学部附属病院小児精神神経科 6横浜市立大学医学部第1解剖学教室 7福祉村病院 8国立精神・神経センター精神保健研究所司法精神医学研究部

ページ範囲:P.473 - P.479

抄録

 男女大学生540名を対象として,自傷に関する自己記入式質問表による調査を実施した。6.9%の大学生が,少なくとも1回の自傷行為を経験しており,自傷行為の経験率に男女差はなかった。自傷行為の平均開始年齢は13.9歳であり,複数回にわたって繰り返す者のほうが多かった。自傷の内容では,刃物などで皮膚表面を切るcuttingが約半数を占めていたが,自傷の内容・方法・身体部位は多岐にわたっており,「手首」だけに限られていなかった。自傷を行った理由として,「死にたいから」「気分がスーッとするから」と答えた者が多かった。

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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