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文献詳細

雑誌文献

精神医学46巻5号

2004年05月発行

文献概要

短報

塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)依存に至った1例

著者: 坂谷昇平1 堺景子1 岡村武彦1 小林伸一1 堤重年1 今道裕之1

所属機関: 1大阪精神医学研究所新阿武山病院

ページ範囲:P.519 - P.522

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はじめに

 塩酸フェニルプロパノールアミン(以下PPA)は,鼻炎用内服薬の成分で,その他,一部の総合感冒薬や鎮咳剤にも含まれる。PPAは交感神経刺激作用を有し,末梢性の強いα作用と,弱いβ作用を示し,副作用や中毒症状として血圧上昇4),心筋障害6),脳内出血5),ARDS1)などや一過性に躁状態,幻覚妄想を伴う急性精神病などの精神症状2,3)を招く場合があることが報告されている。今回,高揚感を求めてPPAを長期に渡り過量摂取し依存に陥ったまれな症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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