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短報
オランザピン,有機リンなどの服用によりburst-suppression EEGを呈した1例
著者: 石井貴男12 古瀬勉2 小林巌3 住田臣造3
所属機関: 1旭川赤十字病院精神神経科 2札幌医科大学神経精神医学教室 3旭川赤十字病院麻酔科
ページ範囲:P.523 - P.525
文献購入ページに移動Burst-suppressionは脳器質性障害,薬物中毒,麻酔薬,低酸素障害,代謝障害などを原因として起こる異常脳波であり,可逆性のある薬物中毒,代謝障害を除き予後不良の所見とされている7)。今回我々は,オランザピンの大量服薬に関係してburst-suppression EEG(以下BS-EEG)が出現した症例を経験した。抗精神病薬によりけいれん発作や脳波異常を誘発することは広く知られており,オランザピンも例外ではなく,けいれんの発現頻度は0.9%1),脳波異常のリスクは38.5%4)との報告がある。しかしBS-EEGを呈した症例は,我々が調べた範囲においては,これまでに報告されていない。
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