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文献詳細

雑誌文献

精神医学46巻5号

2004年05月発行

私のカルテから

早期に回復した過剰飲酒と自殺企図を繰り返したうつ病の1例―SNRI(ミルナシプラン)による治療

著者: 宮本洋1

所属機関: 1つくば病院

ページ範囲:P.543 - P.545

文献概要

 本症例は,14歳時に抑うつ状態に起因すると思われる不登校を生じ,成人後にはうつ状態の再発に伴って過剰飲酒と1か月の間に13回にも及ぶ手首自傷を繰り返している。深刻な行動化を伴ううつ状態の症例に対して,比較的少量のミルナシプランによる加療を施行し,早期の改善が得られた。

 症例

 〈症例〉 初診時年齢26歳,男性。

 14歳,中学2年時に意欲・活動性の低下,悲観的念慮を生じ,約3か月の不登校を来したことがある。中学校卒業後,定時制高校を経て,父親が大工として勤める工務店に勤務,現在に至る。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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