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文献詳細

雑誌文献

精神医学46巻7号

2004年07月発行

研究と報告

過食症に対する集団療法を中心とした入院治療

著者: 鈴木健二1 武田綾1 竹村道夫2 村山昌暢2 樋田洋子2

所属機関: 1国立病院機構久里浜アルコール症センター 2赤城高原ホスピタル

ページ範囲:P.715 - P.721

文献概要

抄録

 この研究は,過食症に対して集団療法を中心とした入院治療を行っている2つの病院の共同研究である。2つの病院の治療スタッフが集まり治療の原理と方法について議論し,過食症はアディクションモデルで説明できること,入院治療においてはアルコール依存症の治療技法を応用できることを確認した。また2つの病院の1年間の入院患者の分析を行い,対象患者は年齢が高く,慢性化していてさまざまな精神科合併症を抱えていることが共通していた。結論として,集団療法を中心とした過食症に対する入院治療は,過食症に対する従来からの消極的な入院とは異なる積極的入院治療のひとつのモデルとなりうることを示した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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