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研究と報告
看護師の事故頻性に関連する要因―共分散構造分析を用いた検討
著者: 吉田由紀1 大坪天平1 田中克俊12 伊川太郎1 尾鷲登志美1 高塩理1 幸田るみ子1 青山洋1 松丸憲太郎1 上島国利1
所属機関: 1昭和大学医学部精神医学 2北里大学大学院医療系研究科産業精神保健学
ページ範囲:P.723 - P.730
文献購入ページに移動女性看護師861人(平均年齢±SD:27.5±7.1歳,range:20~60歳)を対象に,最近6か月間に経験したインシデントとアクシデントの頻度に関連する要因を調べるための自己記入式質問票調査を行った。事故頻性に関する探索的分析の結果,年齢が若い,病棟勤務である,強迫傾向が強い,抑うつが強い,外向性性格が弱いことが統計学的に有意な要因としてあげられた。共分散構造分析による解析では,事故頻性と関連する要因として年齢が若い,病棟勤務であること,抑うつが強いことが有意な要因として抽出された。事故頻性を低減するためには,病棟の若年看護師への組織的介入(働きやすい環境整備,管理・指導・援助体制の構築),および,抑うつに関するメンタルヘルス教育と抑うつへの個人的介入が重要であることが示唆された。
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