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文献詳細

雑誌文献

精神医学46巻7号

2004年07月発行

短報

ペロスピロンが著効した皮膚寄生虫妄想を呈した統合失調症の1例

著者: 奥川学1 延原健二1 吉村匡史1 木下利彦1

所属機関: 1関西医科大学精神神経科

ページ範囲:P.733 - P.735

文献概要

はじめに

 皮膚寄生虫妄想は,現実には実在しないにもかかわらず,虫が皮膚を這い回り,刺したり,噛んだりするような皮膚の異常感覚を訴え,寄生虫症に罹患しているという妄想内容を呈する疾患である。その治療に関しては,強固な妄想的確信に加えて高齢者に対する抗精神病薬の副作用のため難渋することが多い9)

 今回我々は,「皮膚寄生虫妄想」を呈した統合失調症の1例を経験し,その治療にペロスピロンを処方したところ著効したので若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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