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Parkinson病治療中に体感幻覚症状を呈しolanzapineが有効であった1例
著者: 谷口和樹1 松尾幸治2 沖本啓治2 綱島浩一2 加藤進昌2
所属機関: 1済生会鴻巣病院 2東京大学医学部精神医学
ページ範囲:P.753 - P.754
文献購入ページに移動Parkinson病の治療においてはレボドパおよび脱炭酸酵素阻害薬との配合剤(以下,L-DOPA)やbromocriptineなどのドパミン受容体作動薬が中心となっている。しかしこれらの薬剤により幻覚・妄想といった精神病様症状を生じうる。治療はL-DOPAを減量あるいは定型抗精神病薬投与が行われるが,Parkinson症状が増悪し,難渋することが多い。
今回我々はParkinson病に対し,L-DOPAを投与され,15か月後に体感幻覚症状を呈した1例を経験した。種々の抗精神病薬で効果が乏しかったが,olanzapine少量投与により体感幻覚症状の改善を認めた症例を経験したので報告する。
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