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研究と報告
舌痛症に修正型電気痙攣療法が効果的であった1症例
著者: 三澤仁1 加藤温1 田吉伸哉1 笠原敏彦1
所属機関: 1国立国際医療センター精神科
ページ範囲:P.963 - P.966
文献購入ページに移動これまで歯科をはじめ,多くの医療機関を受診し身体的には問題ないとされていた,舌痛症の患者を経験した。当初Serotonin Selective Reuptake Inhibitor(SSRI)などを中心とした薬物療法を施行したが効果なく,舌痛による拒食が進行した。全身状態が悪化することを避けるため,modified-Electroconvulsive Therapy(m-ECT)を計10回施行した。その結果 ,m-ECT後は舌痛へのこだわりが軽減され,表情もやわらかくなった。舌痛の訴えは完全に消退したわけではなかったが,m-ECTによって一定の効果が認められたと判断した。今後難治性の舌痛症の治療に,m-ECTが有効である可能性が示唆された。
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