文献詳細
文献概要
研究と報告
横浜市大センター病院精神医療センターにおける時間外救急入院の実態
著者: 小田原俊成12 山田康弘12 藤田純一12 浦久保安輝子2 山田朋樹12 小阪憲司3 平安良雄2
所属機関: 1横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター精神医療センター 2横浜市立大学医学部精神医学教室 3福祉村病院
ページ範囲:P.967 - P.972
文献購入ページに移動横浜市大センター病院精神医療センターは,行政の精神科救急システムに応需した大学附属病院精神科である。我々は,大学附属病院精神科おける時間外(平日夜間および休日)救急入院患者の特徴を明らかにすることを目的として,精神医療センター開設以来3年間に入院した1,017名を対象とし,平日日中入院群と時間外入院群の2群に分け,患者の属性を比較検討した。その結果,時間外入院群においては,男性および非自発入院が多い,また入院日数が短く,入院回数が多かった。診断では統合失調症圏が多く,精神作用物質障害,人格障害の比率も高い。さらに,単身生活者や治療歴のない者が多く,身体拘束を要する率が高い,さらに合併症では過量服薬例が多いなどの特徴が明らかとなった。
掲載誌情報