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文献詳細

雑誌文献

精神医学46巻9号

2004年09月発行

文献概要

短報

SSRI投与中に全般性強直間代発作の初発したてんかんの1症例

著者: 梅原麻衣子1 田中尚朗1 臼居礼子2 賀古勇輝1 傳田健三1 小山司1

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科神経機能学講座精神医学分野 2倶知安厚生病院精神神経科

ページ範囲:P.981 - P.983

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はじめに

 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(selective serotonin reuptake inhibitors;SSRI)は,従来の抗うつ薬と比較して副作用が少ないとされ,近年幅広く使用されている。一方,SSRI投与中の患者にけいれん発作が起こったという報告がなされており3,6),けいれん発作出現にSSRIが関与している可能性が指摘されている。しかし,これらの患者のてんかん原性の有無を詳細に検討した報告はほとんどない1)。今回我々はSSRI投与中に全般性強直間代発作を生じ,脳波検査を繰り返し施行することによりてんかんと診断した症例を経験したので,脳磁図などの検査所見とあわせて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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